中1理科●023=葉のつくりとはたらき
葉の断面に見られる箱のようなものを細胞という。
細胞の中の緑色の粒が葉緑体である。
●●葉脈
根から運ばれた水や水に溶けた養分を運ぶ導管(道管)と
葉でできた養分を他の場所に送る師管を束ねたもの。
葉脈には網状脈と平行脈がある。
●●気孔
光合成や呼吸・蒸散のときに必要な気体を
この気孔(穴)を通して交換する。
●●葉脈には網状脈と平行脈がある。
●●葉の表皮には孔辺細胞で囲まれた
気孔と呼ばれる隙間がある。
●●気孔は葉の裏側に多い。
●蒸散
食紅で着色した水にホウセンカを浸しておくと
茎や葉などが赤く染まっていく。
これは容器の中の水が植物のからだを通って
気孔から体外に出ているからである。
このように植物が水を水蒸気として体外に
出すことを蒸散という。また気孔を開閉して
蒸散量を調節している。
●●蒸散実験
ワセリンは膜をつくってその部分から水蒸気が
出ないようにしている。蒸散は葉の表・葉の裏・
茎の各部分で起こる。
実験により蒸散が一番盛んに行われているのは
葉の裏であることがわかる。また、茎でも少量
ではあるが蒸散をしていることがわかる。
●●気孔の開閉
気孔は周りにある三日月形の孔辺細胞により、
聞いたり閉じたりする。昼間は開き、夜間は
閉じることが多い。
●根のつくりとはたらき
●●いろいろな葉
タンポポの根は地中深く伸びて乾燥に強い。
ホウセンカもタンポポと同様に太い根が地中に伸び、
そこから細い根が出ている。
太い根を主根、細い根を側根という。
これに対してスズメノカタビラは茎から同じ太さの
根が出ている。これをヒゲ根という。
●●根のはたらき
根の先には細い毛のような根毛があり、
根を土に固定するのに役立っている。
また、根の表面積を大きくして
水や水に溶けた養分を吸収しやすくしている。
●茎のつくりとはたらき
着色した水に浸したホウセンカの茎を
輪切りにしてみると染まった部分が見られる。
このように茎には物質を移動させる管がある。
●●導管(道管)
根で吸収した水や水に溶けた養分を葉まで送る管。
●●師管
葉でできた養分を根や他の部分に送る管。
●●維管束
導管(道管)と師管が束のように集まっている部分。
●●いろいろな茎
ホウセンカの維管束は輪の形に規則正しく並んでいるが、
トウモロコシの維管束はバラバラに散らばっている。
●導管(道管)の師管が束のように
集まっている部分を維管束という。
●維管束は葉では葉脈という。
●維管束の並び方は双子葉類は茎の中心を
輪の形に囲むように単子葉類は散らばっている。