中3理科●021=細胞の成長
●細胞分裂
1つの細胞が2つに分かれることを細胞分裂という。
●●生物の細胞と細胞分裂
細胞分裂によって細胞の数が増え、分裂した
細胞が大きくなることによって生物は成長する。
●●細胞分裂のさかんな部分
植物では根・茎・葉の先端。
●●根の先端付近で細胞分裂がさかんである。
●●細胞分裂の観察(ソラマメの根の先端部分)
(1)根の先端部分(約5mm)を切り取り、
薄い塩酸に入れて湯で1分間あたためたあと、
水洗いする。
(2)根の先端部分を柄つき針で軽くつぶす。
(3)染色液をかけ、数分後にカバーガラスをかける。
(4)ろ紙をかぶせ、カバーガラスをずらさないように垂直に押しつぶす。
●●染色液としては酢酸カーミン液(赤色)や
酢酸オルセイン液(青色)が使われる。
●●塩酸につけると、1つ1つの細胞が離れやすくなる。
●細胞分裂の順序
(1)核に変化が始まる。
(2)核の中に細い糸のような染色体が見えてくる。
(3)染色体は太く短くなって縦に2つに割れる。
(4)染色体は両方に同じように分かれる。
(5)分かれた染色体は細い糸のかたまりになる。
真ん中に仕切りができ始める。
(6)細い糸のかたまりは核になる。
しきりができて2つの細胞になる。
(7)1つ1つの細胞が大きくなる。
(注)動物細胞は細胞質が外側からくびれて
2つに分かれるので、しきり板はできない。
●●細胞分裂が始まるとき、核の中に現れる
ひも状のものを染色体といい、酢酸オルセインや
酢酸カーミンで赤色に染まる。