中1理科●019=中和
●中和
酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜ合わせると
お互いの性質を打ち消しあう。これを中和という。
●●中和による性質の変化
塩酸(酸性)にマグネシウムを入れると水素が
発生する。そこに「こまごめピペット」を使って
水酸化ナトリウム水溶液(アルカリ性)を少量
ずつ入れていくと液体が中性になり、水素の
発生が止まってしまう。
●中和によって塩ができ、同時に水もできる。
酸性の水溶液(酸)+アルカリ性の水溶液(アルカリ)
→ 塩+水
●硫酸に水酸化バリウムを混ぜると硫酸バリウムができる。
●薄い塩酸にアンモニア水を混ぜると塩化アンモニウムができる。
●中和による塩の生成
酸性の液体とアルカリ性の液体の中和で
できる物質を塩(えん)という。
●●塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜると
塩化ナトリウムができる。
(1)塩酸にBTB液を加える。
塩酸は酸性なのでBTB液を加えると黄色になる。
(2)水酸化ナトリウム水溶液を加える。
水酸化ナトリウム水溶液はアルカリ性なので
BTB液を加えていくと緑色に変わる。
青色になったら水酸化ナトリウム水溶液の
入れ過ぎでアルカリ性になったということだから
加えるのをやめる。
酸性(黄色)→中性(緑色)→アルカリ性(青色)
(3)塩酸を少量加えて中性にする。
水酸化ナトリウムが多くなって、アルカリ性になった
液体を中和するために塩酸を1滴ずつ加えて混合液が
緑色になるようにする。
(4)中性になった液体を蒸発皿に少量とって熱する。
水を蒸発させると塩化ナトリウム(食塩)の白い
結晶が出てくる。
(5)ルーペで観察すると塩化ナトリウムの結晶が見える。
●塩の種類
水の溶けるものと溶けないものがある。
●●水に溶ける塩・・・塩化ナトリウム(食塩)、硫酸ナトリウム
●●水に溶けない塩・・・硫酸バリウム、硫酸カルシウム
●●塩には塩化ナトリウムのように水に溶けるものと
硫酸バリウムや硫酸カルシウムのように水に溶けないものがある。