中3理科●017=新しいエネルギー資源
~現在のエネルギー資源の問題点~
●限りあるエネルギー資源
石油や石炭などの化石燃料には限りがある。
●環境の破壊
化学燃料の燃焼によって次のような限界が生じる。
(1)大気汚染
高温で化石燃料を燃やすと
二酸化炭素などが生じて大気が汚染される。
(2)酸性雨
石油や石炭に含まれる硫黄分は参加されて
二酸化硫黄となり、大気中で硫酸に変わり、
雨を酸性にする。
(3)地球の温暖化
化石燃料の燃焼のときに発生する二酸化炭素には
地球から宇宙へ出て行く熱を吸収する性質があり、
このような気体を温室効果ガスという。
このため、大気中の二酸化炭素が増えると、
気温が上昇し、地球の温暖化が起こる。
●新しい発電方法
●●風力発電
風の力を利用したクリーンな発電方法。
発電量がコントロールしにくい大出力の
発電が難しいという問題がある。
●●太陽光発電
太陽の光エネルギーを利用したクリーンな
発電方法。発電量が天気に左右されるという問題がある。
●●地熱発電
地表近くのマグマだまりからの地熱を利用する
クリーンな発電方法。火山が多い地域で実施されている。
●●ごみ発電
ごみを燃やしたときに出る熱を利用して発電を行う。
●再生可能なエネルギー
環境を汚す恐れが少なく、いつまでもなくならない
エネルギーを再生可能エネルギーという。
例:太陽熱、太陽光、風力、地熱、水力、
バイオマス(薪や動物の糞などのように
エネルギーとして利用できる生物体)
●化石燃料による環境の破壊には、
大気汚染、酸性雨、地球の温暖化などがある。
●資源不足と環境保全のために
新しいエネルギー資源が求められている。