中1理科●013=気体の性質
●気体の集め方
発生した気体が水に溶けやすいか、
空気より軽いかによって集め方が異なる。
●●水上置換法
水に溶けにくい気体を集める方法
●●下方置換法
水に溶けやすく空気より重い気体を集める方法
●●上方置換法
水に溶けやすく空気より軽い気体を集める方法
●気体が発生し始めたときは
ガラス管や試験管内に残っていた空気が
出てくるので集気びんには集めずに少し捨てる。
●酸素
●●二酸化マンガンにオキシドール(薄い過酸化水素水)を
加えると酸素が発生する。
●●酸素の入った集気びんに火のついた線香を
入れると炎を上げて燃える。
●●水上置換で集める。
●二酸化炭素
●●塩酸に石灰石を入れると二酸化炭素が発生する。
●●その他の発生方法
(1)ドライアイスに水を加えると、
白い煙(水滴)とともに二酸化炭素が発生する。
(2)ぬるま湯の中に発泡入浴剤を入れると
二酸化炭素の泡が出る。
(3)ふくらし粉に酢を加える。
●●二酸化炭素を水に溶かしたものを
炭酸水といい、酸性を示す。
●●石灰水に二酸化炭素を通すと白く濁る。
●気体の集め方
水に溶けるかどうか、空気より重いかどうか
●酸素・・・水上置換法
●二酸化炭素・・・水上置換法・下方置換法
●水素・・・水上置換法
●アンモニア・・・上方置換法
●二酸化マンガンに過酸化水素水を加えると
酸素が発生する。これは過酸化水素水が酸素と
水に分解して酸素を発生するもので二酸化マンガン自体は
変化しない。このように物質の変化を促進し、
それ自体は変化しない物質を触媒という。
●酸素にはものを燃やすはたらきがある。
●石灰石の代わりに貝殻や卵の殻を
用いても二酸化炭素発生の実験ができる。
●気体の水への溶け方を調べる方法
気体を入れた試験管を水の中に逆さまに立てる。
気体が水に溶ければ試験管の圧力が小さくなり
水面が上がってくる。
●水素
●●亜鉛に薄い塩酸を加える。
●●水素の入った試験管に火のついたマッチを
入れるとポッという音を立てて燃え水滴ができる。
●●水素と酸素の混合物に火をつけると激しく爆発する。
●アンモニア
●●塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの混合物を加熱する。
●●刺激のある臭いがする。
●●水によく溶け、水溶液はアルカリ性になるので
フェノールフタレイン溶液を加えると赤くなる。
●アンモニアの噴水実験
●●乾いた丸底フラスコにアンモニアの気体を入れる。
●●水を入れたスポイトを押して水をフラスコ内に入れる。
アンモニアは水によく溶けるのでフラスコ内のアンモニアが
水に溶け、フラスコ内の気圧が下がる。
●●ビーカーの水が大気圧に押されて
フラスコ内に上昇して噴水となる。
フェノールフタレイン液が
アンモニアの気体に触れて噴水が赤く染まる。
●水素が空気中で燃えると水ができる。
●アンモニアは空気より軽い。
●アンモニアはネスラー試薬を加えると黒褐色になる。