中3理科●012=酸化銅の還元
●水素を使った還元
●●CuO + H2 → Cu + H2O
CuO →(還元)→ Cu
H2 →(酸化)→ H2O
酸化銅は還元されて銅になり、
水素は酸化されて水になった。
●炭素を使った還元
●●2CuO + C → 2Cu + CO2
2CuO →(還元)→2Cu
C →(酸化)→ CO2
酸化銅は還元されて銅になり、
炭素は酸化されて二酸化炭素になった。
●酸化銅の還元
(1)水素を使った場合、
・銅と水ができる。
・水素は酸化される。
(2)炭素を使った場合
・銅と二酸化炭素ができる。
・炭素は酸化される。
●酸化銅を炭素を使って還元する実験
●●酸化銅と炭の混合物を赤く光るまで加熱する。
●●石灰水は二酸化炭素が発生するので白く濁る。
●●実験後の混合物を水の中に入れてかき混ぜ、
底に沈んだ物質(銅)の質量と色を調べる。
色・・・赤
質量・・・軽くなっている。
※酸化と還元は同時におこる。
●鉄鉱石より鉄を取り出す。
工業的に酸化鉄(鉄鉱石)から鉄を取り出すには、
高熱を出すコークス(石炭を蒸し焼きにしたもの)と
鉄鉱石を溶鉱炉に入れて熱風を吹き込み還元を行う。
●資源としての金属
金・銀・銅は酸化をするときにも、
他の金属に比べて酸素との結びつきが弱いので、
人間の歴史でも早くからこれらの金属は使われた。
鉄も少し遅れて生産され始めた。
酸素との結びつきの強いアルミニウムは
電気的な分離ができるようになった19世紀以後
まで使われなかったが現在ではジュースの缶から
飛行機にまで使われている。
●アルミニウムを酸化アルミニウム(ボーキサイト)
から取り出すには鉱石を熱で溶かし電気分解を行えばよい。