中1理科●012=融点と沸点
●融点
固体が液体になるときの温度。
●沸点
液体が気体になるときの温度。
●純粋な物質の温度と状態変化
固体が液体に、液体が気体に変化している間は
加熱しつづけても温度(融点や沸点)は変化しない。
●蒸留
沸点の異なる液体の混合物を加熱すると、
沸点の低い物質が先に気体となって出てくる。
この性質を利用して、
液体を加熱していったん気体にし、
それを冷やして再び液体として取り出す方法を蒸留という。
●●水とエタノールの混合液からエタノールを取り出す方法
水(沸点100度)とエタノール(78.5度)の混合物を
加熱するとエタノールの沸点付近で温度上昇が
ゆるやかになり沸点の低いエタノールが気体と
なって出てくる。この蒸留で集めたエタノールを
多く含む液体を何回も蒸留すると純粋に近い
エタノールが得られる。
●いろいろな物質の融点と沸点
物質名・融点(度)・沸点(度)の順
アルミニウム・660.4・2486
鉄・1535・2754
銅・1084.5・2580
ナフタレン・80.5・217.9
パラジクロロベンゼン・54・174
塩化ナトリウム・800.4・1467
エタノール・-114.5・78.3
過酸化水素水・-0.9・150.0
水・0・100
水銀・-38.9・356.7
アンモニア・-77.7・-33.5
塩素・-101・-34.1
酸素・-201.4・-183.0
水素・-259.1・-252.8
●融点も沸点も物質の種類によって決まっている。
●混合物は一定の融点、沸点を示さない。
固体の状態から液体になるとき、
液体の状態から気体になるときに温度は少しずつ変化する。
●氷の融点は、0度である。
●沸点の違いを利用して、
混合液からそれぞれの液体を取り出す方法を蒸留という。
●石油精製工場では混合物である石油を蒸留して
ガソリン・灯油・軽油などいろいろな物質を取り出している。