167●世界恐慌と各国の動向
●世界恐慌
●●世界の経済
第一次世界大戦後、
アメリカが世界一の経済力をもち、
ヨーロッパ諸国の復興を援助した。
●●恐慌
ヨーロッパ経済の復興により、アメリカの輸出が減少。
アメリカは生産過剰に陥った。
また、産業の合理化により、
失業者が増加して購買力が低下。
1929年、ニューヨークの株価が大暴落したのを
きっかけに経済が大混乱、恐慌が発生する。
恐慌は全資本主義国に広がった。
●恐慌時の各国の動き
●●アメリカ
ルーズベルト大統領によるニューディール政策を実施。
国民の購買力を増大させて失業者の救済を図った。
テネシー川総合開発などを行う。
●●イギリス・フランス
ブロック経済政策をとり、外国からの輸出入品に
高い関税をかけ、本国と植民地間の貿易を拡大させた。
●●ドイツ
ファシズム。
ヒトラー率いるナチス政権が成立し、再軍備を宣言。
●●イタリア
ムッソリーニ率いるファシスト党による独裁政治。
●●ソ連
社会主義国のため恐慌の影響を受けず、
レーニン死後、スターリンが独裁者となる。
5ヵ年計画を次々と実施。
ソ連を有数の工業国とすることに成功した。
●ファシズム
反民主主義の全体主義的な独裁政治。軍国主義へ進む。
●恐慌
好景気から不景気へ急激に変化し、
経済界が大混乱する状況。
※これの逆ケースは今までありません。
●ニューディール政策
テネシー川総合開発の他に、
農産物の政府買い上げ、
賃金引き上げなどを行った。
※賃金とは給料のことです。
●ムッソリーニは植民地の拡大を試み、
エチオピアを併合した。
●5ヵ年計画とは農業の集団化と
工業の発展に努めるという経済政策のこと。