164●明治の文化
●教育の普及
●●学校令
1886年公布。
小学校4年間を義務教育とした。
また、中学校・師範学校・帝国大学などの制度を整えた。
1907年、義務教育を小学校6年間とした。
●●教育勅語
1890年の発布。
忠君愛国を説き、国民の守るべき道徳を示した。
●科学・文学・美術の発達
●●自然科学
江戸時代からの洋楽や明治時代の学者交流などによって
伝わった自然科学の研究は政府の富国強兵策による
軍事の発達に必要であった。世界的な研究成果も多数あり。
●●文学・美術
外国文学作品の翻訳が流行。
坪内逍遥や二葉亭四迷が写実主義を主張。
写実主義とは人間や世の中をありのままに描くことである。
また、ロマン主義がおこった。
●●日清戦争前後にはロマン主義(個性を重視。与謝野晶子や樋口一葉など)、
日露戦争前後には自然主義が流行した。
●●黒田清輝は洋楽発展の基礎を築いた。
165●明治の文化(自然科学・発見・文学作品・芸術作品)
●自然科学
北里柴三郎(破傷風療法の研究)
志賀潔(赤痢菌の発見)
野口英世(黄熱病の研究)
長岡半太郎(原子構造の研究)
高峰譲吉(ジアスターゼの研究)
鈴木梅太郎(ビタミンB1の発見)
大森房吉(地震計の作成)
木村栄(地球緯度の研究)
●文学
坪内逍遥(小説真髄)
二葉亭四迷(浮雲)
森鴎外(舞姫・山椒大夫)山椒大夫「さんしょうだゆう」と読む。
島崎藤村(若菜集・夜明け前)
与謝野晶子(みだれ髪)
樋口一葉(たけくらべ)
正岡子規(俳句・短歌の革新)
夏目漱石(坊っちゃん・こころ)
石川啄木(一握の砂)
●芸術
フェノロサ、岡倉天心による日本美術の復興
滝廉太郎(音楽)「荒城の月」
横山大観(日本画)「無我」「生々流転」
黒田清輝(洋画)「湖畔」「読書」
高村光雲(彫刻)「老猿」「西郷隆盛」