155●立憲政治の成立
●大日本帝国憲法制定
伊藤博文をヨーロッパに派遣し、君主制の強い
プロシア(ドイツ)憲法に学んで憲法草案を作成。
1889年2月11日、大日本帝国憲法を発布。
●内閣制度の設立
1885年、内閣制度をしき、
伊藤博文が初代の内閣総理大臣になった。
黒田清隆のときに憲法を発布。
●欽定憲法
天皇から国民に与えられた憲法として
大日本帝国憲法は発布された。
●天皇主権
統治権は天皇にあり、天皇の権限は強大であった(統帥権など)。
天皇主権と正反対なのが国民主権(日本帝国憲法)である。
●議会の開設
●●二院制
衆議院(選挙で選ばれる)と貴族院(皇族・華族など天皇が任命)。
●●選挙権
1890年の第一回総選挙では
25歳以上の男子で
直接国税を15円以上納めた者に選挙権が与えられた(人口の約1%)。
●●大日本帝国憲法
第1条 大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス
第2条 皇位ハ皇室典範ノ定ムル所ニ依リ皇男子孫之ヲ継承ス
第3条 天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス
第4条 天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ
・・・・・
●大日本帝国憲法の内容は天皇主権のほかに、
議会・内閣・裁判所は天皇にのみ責任を負うことなど。
●帝国議会では、軍備増強を図る政府と地租軽減を求める
野党とが対立した。
●大日本帝国憲法の仕組み
天皇【主権者】
天皇 → 元老・重臣(主な国務に助言する)
天皇 → 枢密院(すうみついん)
天皇 → 内閣(天皇の国政を助ける)→ 任命:府県知事
天皇 → 帝国議会(貴族院・衆議院)
帝国議会(貴族院・衆議院) ← 衆議院議員のみ選挙 ← 臣民(権利は法律で制限)
天皇 → 裁判所(天皇の名で裁判する)
天皇 → 統帥権 → 陸海軍 ←(徴兵制度)←陸海軍