150●日本の開国
●幕府政治の行き詰まりと開国
●●外国船来航
ロシアをはじめ、諸外国が日本に接近するようになったが、
幕府は外国船打払令を出して鎖国を守ろうとした。
一方、北方探検に近藤重蔵・間宮林蔵を派遣。
渡辺崋山・高野長英らが鎖国を批判し、処罰される(蛮社の獄)。
●●ペリーの来航
1853年、下田と函館の2港を開港。
燃料・食料・水を供給し、下田に領事を置く。
オランダ・イギリス・ロシアとも条約を結んだ。
●●日米修好通商条約
1858年、井伊直弼とハリスとの間で条約を締結。
函館・神奈川(横浜)・兵庫(神戸)・長崎・新潟の5港を開く。
外国に治外法権を認め、
日本に関税の自主権がないという不平等条約であった(日本にとって大損)。
オランダ・ロシア・イギリス・フランスとも同様の条約を結ぶ。
●●治外法権
外国人が日本で犯罪を犯しても日本の法律で裁くことができない。
本国の法律で裁かれること。日本にとってトクなことは何もない!
●●関税自主権
国家が関税率を自主的に定める権利。
日米修好通商条約では日本の関税自主権がなく、
相手国の同意なしで関税率を決めることができなかった。
●●アメリカは中国貿易の中継地と
捕鯨船の寄港地を求めて日本に開国を要求した。