145●江戸時代の政治の動き
●武断政治
3代将軍徳川家光のころまでは大名の反抗を抑え、
全国支配の仕組みを作るために武力による厳しい政治を行った。
●文治政治
4代将軍家綱、5代将軍綱吉は、幕府の支配が安定したため、
学問や教育によって支配を安定させようと試みた。
儒教(朱子学)を中心として政治を行った。
●正徳の治
徳川綱吉の死後、新井白石は儒学による儀式、貨幣の質の向上、
長崎での貿易制限など、6・7代将軍を助けて政治をおこなった。
●三大改革
●●享保の改革(1716年~1745年)
8代将軍徳川吉宗
新田開発
公事方御定書の制定
目安箱の設置
上米の制
結果は・・・ある程度の効果があった。
●●寛政の改革(1787年~1793年)
老中の松平定信
囲米の制
寛政異学の禁
棄捐令(きえんれい)
結果は・・・効果はなかった
●●天保の改革(1841年~1843年)
老中の水野忠邦
株仲間の解散
人返し令
上知(地)令
結果は・・・2年で失敗
●●●享保・寛政・天保、三大改革の共通点
幕藩体制の立て直しが目的
質素・倹約・文武奨励
●公事方御定書
公平な裁判の原則
●上米の制
大名の江戸滞在期間を
半年とする代わりに幕府に米を差し出させた。
●寛政異学の禁
幕府の学校で朱子学以外の学問を禁止する。
●上知(地)令
江戸・大阪周辺の土地を天領にしようとしたが反発にあい失敗。
●百姓一揆
当時は農民の生活が大変苦しく、百姓一揆(年貢の増加に反発)や
庄屋・大商人の家を襲撃する打ちこわしが頻繁に起きた。
農民の貧富の差が大きく、地主と小作人に分かれた。
農村工業が発達し、酒・醤油・鋳物・絹織物などは
工業制手工業(マニュファクチュア)として栄えた。
●5代将軍の徳川綱吉は財政を立て直すために
質の悪い貨幣を大量に発行した(材料費をケチった)。
また極端な動物愛護令である生類憐みの令を出した。
●徳川綱吉は特に犬を保護したので「犬公方」と呼ばれた。
●田沼意次は長崎貿易を拡大し、
商工業者の株仲間を増やして営業税を徴収しようとした。
●目安箱は民間に意見を求めるために設置された。
●松平定信は囲い米の制により飢饉に備えて
各地に米を蓄えさせた。また、旗本の借金の一部を帳消しにした。