143●産業の発達(江戸時代)
●農業
新田開発が進み、17世紀には耕地面積が
豊臣秀吉の時代に比べて2倍に広がった。
田畑を耕す鉄製の備中ぐわなどの道具が普及。
肥料として下肥えや草木、灰、干鰯や油かすが用いられた。
商品作物(綿・麻・染料の栽培)が発達。
●問屋制家内工業
商人は農家に肥料や器具を貸し、できた製品を買い取る形態。
●三都
江戸・大阪・京都は三都と呼ばれた。
江戸の人口は100万人を突破。
大阪は「天下の台所」と呼ばれ、蔵屋敷が軒を連ねていた。
●交通
陸上交通では五街道、海上交通は定期航路が開かれる(大阪-江戸間)。
●●東海道・中山道・甲州街道・奥州街道・日光街道
●●東廻り航路・西廻り航路
●●江戸・上方航路(菱垣廻船・樽廻船)
●商業
同業者が株仲間を作った。
金銀銭の貨幣を交換する両替商が増え、
大名に金を貸し付ける有力な商品も現れた。
●幕府や諸般は新田開発を奨励した。
●脱穀を効率的に行うための千歯こき、
もみをより分ける唐箕もこの時代に普及した。
●水産業も発達した。
土佐のかつお、蝦夷の鮭やにしん、九十九里浜の鰯など。