110●古代国家の成立
●大和国家
3世紀後半~4世紀初頭にかけて、大和地方と
その周辺の有力豪族たちが大和国家をつくった。
各地の王が大和国家に従うようになり、
大和国家の王は大王と呼ばれるようになった。
大王=おおきみ、または、だいおう と読む。
●大和朝廷
大和国家の政府を大和朝廷という。
大和朝廷は大王を中心とする、
近畿地方の有力豪族の連合政権であった。
●氏姓制度
氏と姓にもとづく政治の仕組みを氏姓制度という。
●●氏
豪族の集団。朝廷の決まった仕事をする。
●●姓
豪族の政権内での地位を示す。
●古墳文化
4~6世紀にかけて、近畿地方を中心として各地に古墳がつくられた。
前方後円墳は日本独特の形状である。
応神陵古墳や大仙(仁徳陵)古墳が有名。
古墳の頂上や周囲には埴輪が並べられた。
●●埴輪(はにわ)
円筒型のものや人物、家屋、馬などを型どったものがある。
●中国・朝鮮との関係
5世紀、南朝の宋に使者を送る。
朝鮮では高句麗・百済・新羅の三国に分立。
大和国家は加羅に進出。高句麗と戦った(好太王碑文)。
宋に使いを送った一人として倭王武がいる。
●大陸文化の伝来
4~7世紀ごろ、中国や朝鮮から日本へ移住した人々(渡来人)が、
漢字、儒教、土木技術、鍛冶、機織りなどの生産技術を伝えた。
538年、百済から仏教と経典が公式に伝えられる。
渡来人は須恵器という土器の製作技術も伝授した。