21●日本の産業革命・八幡製鉄所・財閥・岡倉天心・フェノロサ・夏目漱石・第一次世界大戦
1901年●日本の産業革命・八幡製鉄所・三井三菱住友・財閥・足尾銅山の鉱毒事件・田中正造
日本でも19世紀末頃に、軽工業を中心にした産業革命が始まりました。日清戦争の賠償金で作られた八幡製鉄所は、重工業の出発点になりました。三井・三菱・住友などの大資本家は財閥(ざいばつ)と呼ばれるようになり、経済を支配しました。足尾銅山の鉱毒事件などの公害が発生し、田中正造(たなかしょうぞう)は日本最初の公害反対運動を指導しました。
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1897年●岡倉天心・フェノロサ・黒田清輝・滝廉太郎・夏目漱石
岡倉天心(おかくらてんしん)とアメリカ人のフェノロサとは日本画を復興させました。洋画では「読書」を描いた黒田清輝(くろだせいき)が有名です(「湖畔」は1897年の作品)。音楽では、「荒城の月」などを作曲した滝廉太郎(たきれんたろう)が知られています。文学では、明治の文豪と呼ばれる夏目漱石(なつめそうせき)は個人主義の立場から、社会を厳しく見つめました。
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1914年●第一次世界大戦・オーストリア皇太子が暗殺・二十一か条の要求・レーニン・ロシア革命
ヨーロッパの火薬庫と呼ばれていたバルカン半島のサラエボで、オーストリアの皇太子がセルビアの青年に暗殺される事件が起きました。ドイツ・オーストリアの同盟国側と、セルビアを助けるロシア・イギリス・フランスの連合国側の間で、第一次世界大戦が勃発しました。
大戦が始まると、日本は日英同盟を根拠に連合国側についてドイツを攻撃しました。また、日本は中国に対して二十一か条の要求を突きつけました。1917年にレーニンを指導者としたロシア革命が起こり、ロシアはドイツと単独講和を結びました。1917年、アメリカが参戦し、ドイツは1918年に降伏しました。
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