●体重1kgあたり2gのタンパク質を摂取するには?
缶に書かれているソイ・プロテインを1杯(21g)、これに約18グラムのタンパク質が含まれます。
この1杯のプロテインを34gにすれば、1回のプロテイン摂取につき約30グラムのタンパク質を確保できますね。
今と同じペースで、1日3回のプロテインを飲めば、プロテインだけで90グラムタンパク質を摂れる計算になります。
残り不足分60gのタンパク質のうち、40gを食事から摂り、プロテインをもう1杯増やせば、ほぼ目標のタンパク質を補充できることになります。
こうやって考えると、プロテインを使えば1日の必要タンパク量を確保することは難しくないですね。
●食品でタンパク質を1日150gも摂るとどうなるか?
食品だけで1日150gのタンパク質を摂るのは、かなりリスクの高い選択になります。
まず、内蔵への負担が大きくなります。
必然的に大食になりますからね。
カロリーは生半可な数字では収まらないでしょう。
脂肪を溜め込んだ見事な肥満体に仕上がってしまうでしょうね。
食品から1日150gのタンパク質を得てみる場合をシミュレーションしてみます。
秋刀魚(さんま)を焼いた場合。
サンマは米と合いますね。焼き秋刀魚はウマイですね。骨が多いのが難点ですが、それをカバーできるだけの「ウマサ」があります。
焼き秋刀魚の場合、1尾につきタンパク質が25gほど含まれています。頭部など、食べないところを除くと、大体、焼き秋刀魚1尾のタンパク質は20gでしょうね。
1日に7尾の焼き秋刀魚を食べれば、140gのタンパク質を補充できます。
しかし、体内に取り入れるのは、タンパク質だけではありませんね。当然、脂肪分やカロリーを体内に取り込むことになります。食べる部分だけで、焼き秋刀魚1尾につき240kcal。7尾で1680kcalです。
一方、手元にあるプロテインで、サンマ7尾と同じ、140gのタンパク質を摂る場合のカロリーはどうでしょうか。
プロテイン21gで76kcal、これに18.4gのタンパク質が含まれています。
このプロテイン160gで140gのタンパク質を補給できます。この場合、カロリーは579kcal。
つまり、同じ140gのタンパク質を確保するにしても、カロリーに大きな差があるということです。
焼き秋刀魚(さんま)7尾 = 1680kcal(タンパク質140g)、
プロテイン 160g = 579kcal(タンパク質140g)。
同じ140gのタンパク質を得るのに、秋刀魚はプロテインの3倍ものカロリーなんです。
ヘルシーな焼き魚ですが、プロテインとはカロリー面で雲泥の差ですね。
(注)
健康維持のための体重1kgあたり1gというタンパク質を確保するのであれば、1日3食の人はタンパク質の摂取量を心配する必要はありませんよ。むしろ、カロリーオーバー、タンパク質の過剰摂取を気にするほうがいいですね。1日3食の人でプロテインが必要になるのは、筋肉肥大を目指している人だけです。
僕のような1日1食か1食半という少食の人は、おそらくタンパク質が不足しています。筋トレをしなくても、必要なタンパク質を満たしていないはず。カロリーが気になるなら、プロテインでタンパク質を確保することを考えてみてはいかがでしょう?